おうちでできる!はじめてのピアノ②おんぷをよむ
今回の目標は、楽譜上でドを判別できるようにすることです。
他の音符と区別できることが大切になるので、レとミも合わせて教えていきます。
楽譜を見ながら弾くことを練習しますので、まだドの鍵盤を覚えていない場合は、前回記事に戻って練習してから進めてください。
前回の記事はこちら→おうちでできる!はじめてのピアノ①まんなかのドをおぼえる
まずは、真ん中のドとその隣のレを見ていきます。
たくさん書いて練習するので、市販の五線ノートを用意してください。小さいお子さんほど段数の少ないノートを使うことをお勧めします。段数が多い=線の幅が狭い=音符の玉が小さいため、判別が難しくなってしまいます。
私のレッスンでは、未就学児は2段のノートを使うことが多いですが、1段のものも売っていますので、お子さんの成長度合いに応じて選んであげてください。
まずは、この二つの区別をできるか確かめてください。以下、手順を示します。
ドが特徴的なのですぐに分かるお子さんも多いですが、迷っている様子でしたら、ドの形を分かりやすいように言語化してあげましょう。
例として、「線に刺さってる」「串団子みたいなの」「丸におひげが生えてる(横に線が出てるので)」など。本人が一番しっくりくる表現が見つかれば、レとの違いも分かりやすくなると思います。
因みに、私はこの時点で「ト音記号」の名称と書き方も教えてしまうのですが、今回は割愛します。
ドとレの判別、できるようになりましたか?
音符を見て分かるようになったら、実際に手を動かして作業することで、更に定着させていきましょう。
色鉛筆か、色のついた丸形のシール(2色)を用意してください。
ドとレの色をそれぞれ決めて、音符を色分けしていきます。その時、赤とピンクなど似た色は避け、パッと見て区別できる色を設定しましょう。
市販の色音符の教材ですと「ド=赤」「レ=黄色」と決められていますが、私は本人が覚えられるなら何色でも良いと思っているので、生徒さん本人が好きな色を使って練習しています。
色を決めたら、塗り絵の要領で音符の丸に色を付けていきます。まだ鉛筆を使えないお子さんは、丸いシールで代用してください。
見分けと同時に音の名称も覚えてもらいます。
まずドを指さして「ド」、レを指さして「レ」と言ってみせます。何度か繰り返して刷り込みます。一緒に言ってもらうと良いでしょう。
そうしたら、覚えたかどうか確認です。適当な音符を指さしてドかレか答えてもらいましょう。
音符の区別はできても、名称を覚えるのに苦労するお子さんもいます。文字が読めれば書いて覚えさせることができますが、まだ字を読めない場合は、何度も繰り返し「ド」「レ」と言い聞かせることで刷り込むしかありません。忍耐強く教えてあげてください。
次は、この二つを対応させる必要があります。
音符を見る→鍵盤を押すという手順を覚えてもらいます。
ドの鍵盤の位置は分かると思うので(前回記事参照)、「音符ド」を見たら「鍵盤ド」を押すという練習をしていきましょう。
最初は、前の項目で色分けしたドとレの楽譜を使うと分かりやすいと思います。ランダムに音符を指さして、ドを指した時だけドの鍵盤を押すという練習をします。レを指した時には押さないよう注意しましょう。
余裕がありそうなら、色分けしていない楽譜でも練習してみてください。
次にレの鍵盤を覚えます。ドの右隣ですね。
前回記事の応用編まで練習できていたら、既にレの鍵盤は知っているはずなので、ここは飛ばして構いません。
まだレを知らないお子さんには、「ドのとなり」と言いながら右側を示してあげるのが分かりやすいと思います。
指を1本ずつバラバラに動かすことができそうなら、親指と人差し指をドとレの場所に置いて、人差し指の方がレと教えても良いです。
「音符ド」を見たら「鍵盤ド」を押すという練習はしましたので、そこに「音符レ」を見たら「鍵盤レ」を押すという作業を足してみましょう。
先ほどドだけ練習した時と同じように、ランダムに指さした音符を見て対応する鍵盤を押してもらいます。慣れてきたら、一番左に書いてある音符から順に弾く練習もしておくと良いです。楽譜は、横書きの文章と同じように左上から読みますので、その順番に沿って読んだり弾いたりできるようにしたいです。
更にできれば、ド=親指、レ=人差し指で弾くことにもチャレンジしてみましょう。
この時、なるべく手をパーに広げた状態で鍵盤を押せるよう意識してください。
ピアノを弾くためには、1本ずつの指が独立して動く必要があります。こちらの練習は、そのための第一歩となりますが、手が小さくて力が弱いと難しい場合もあるので、そこは身体の発育状況に合わせて対処してください。
どちらの指か迷ってしまったり、指の反応が悪くて上手くいかないという場合は、次に紹介する練習方法を試してみてください。
ここまでの練習がスムーズに進んだら、この項目は必要ありません。
音符と鍵盤を交互に見ながらだと混乱してしまうという場合は、こちらの練習方法を試してみてください。
ドとレの音符を見分ける練習をした際に、色分けして区別する作業を行いました。
ここでは、それと同じ色の付箋を使って練習していきます。鍵盤に収まるサイズの付箋を用意してください。
私はこちらを使っています。これより太いサイズでも大丈夫なので、お子さんが扱いやすい物を選んでください。
それでは、ドとレの鍵盤に決めた色の付箋を貼っていきますが、その時、付箋を貼る作業は本人がやるようにしてください。
ドとレの鍵盤に付箋を貼れたら準備完了です。
色音符を見ながら、同じ色の鍵盤を押す練習をしてみてください。
先ほどと同じ手順で、ランダムに音符を指さしてあげて、同じ色の鍵盤を押せるようにします。
できたら、左の音符から順に弾く練習もしてください。
ここでは、音符と鍵盤を対応させることが一番の目的なので、最初は何の指で弾いても構いません。ですが、慣れてきたら1の指と2の指で弾けるようにしたいです。
指が思うように反応してくれないようなら、指にも色を付けて分かりやすくしてあげます。色画用紙を切って指に巻くなど、方法は考えてください。
最近は子供用のネイルシールなんかも充実しているようなので、特に女の子は、そういったグッズを使うと楽しいかもしれないですね。
ドが特徴的なので、ドとレの判別はすぐにできても、ミで苦戦するお子さんは少なくないです。レとミの違いをしっかり覚えられるよう練習していきましょう。
ミは五線の一番下の線に刺さっています。レは同じ線にくっついています。音符の玉の中に線が通っているかいないかの違いです。
小さいお子さんにとっては、この区別がなかなか難しいようなので、もしかすると理解できるまでに時間がかかるかもしれません。
最初は、ミに入っている線を目立つ色でなぞって強調してあげてください。そうすると、丸の中に線が入っているかどうか判断しやすくなります。
ドとレの区別を覚えた時と同様、レとミも色分けして確認します。
第1線に色を付けないと判別できない場合は、しばらくそれで練習を続けてもらって構いません。
レとミが分かるようになったら、ドも足してみましょう。
ここまでで、楽譜上でのドとレとミの区別をしっかりできるように、繰り返し練習してください。
ミの音符も区別できるようなったら、ドレと同様、楽譜を見ながら弾く練習に移ります。最初は一本指でも構いません。
鍵盤の付箋は、必要に応じて付け外ししてください。
慣れてきたら、指3本を区別して動かせるようにしたいです。
それぞれの鍵盤を決めた指で押せるよう練習してみてください。
少し難しくなってきましたね。すぐにできなくでも大丈夫です。
お子さん自身が考えて動けるようにすることが大切なので、最初は色音符や付箋を使って分かりやすくしながら練習してください。頃合いを見て、ドだけ色を付けないようにする→レも色無しにするといった感じで、段階的に補助を外していくと良いと思います。
目標は、3本の指を使って、左の音符から順に弾けるようにすることです。お子さんの成長のペースに合わせて、じっくり確実に取り組んでいきましょう。
音符には、音程(高さ、ドレミ…)と音価(長さ、1拍2拍…)を表す機能が備わっています。
これまで見てきた音符は「全音符」という種類の音符です。この音符の長さを基準に考えた時、半分の長さ(2分割)の音符が「2分音符」、更にその半分(4分割)の音符が「4分音符」といって、それぞれ見た目が違います。
全音符は見た目が一番シンプルなので、初めて音符を見て覚える時に分かりやすいです。
ただ、教本を使うようになった時、全音符はあまり登場してくれません。4分音符を見ることが圧倒的に多くなるため、4分音符でドレミの区別ができるようにしておきたいです。
では、それぞれの音符をを比べてみましょう。
画像左(または上)から全音符、2分音符、4分音符です。
全音符に縦の棒を付けると2分音符、更に玉を黒く塗ると4分音符へ変化します。実際に書いて変化する過程を見せてあげると分かりやすいかもしれません。
また、音符が変身しても「ド」「レ」「ミ」という名前は変わらないことも、合わせて教えてあげてください。
全音符では簡単に判別できていても、4分音符になると戸惑ってしまうケースも多いです。
4分音符になって玉が塗りつぶされたことで、中に入っている横線が見えなくなり、そのせいでミの判別が難しくなってしまうのです。
そうなった場合も、ミの線に色を付ける方法で練習してください。
4分音符でもドレミの判別ができるようになったら、それを見ながら弾く練習をしてみましょう。手順は全音符で練習した時と同じです。
やはり、最初は上の譜例のように色分けした楽譜を使って構いませんが、段階的に色を付けずにできるよう進めていってください。
4分音符のドレミを見てピアノを弾けるようになりましたか?
ここまで来たら、教本を使うと練習が進めやすくなりますので、お薦めの教本を2冊ご紹介しておきます。
右手だけの教本で、音符が大きくて見やすい点がお薦めポイント。私のレッスンでは、未就学児の生徒さんは殆どこの教本を使っています。1冊通してド~ソをじっくり学べます。
途中から8分音符が出てきてリズムが複雑になるので、そこで行き詰まったら、以下の教本を併用しても良いでしょう。
単純なリズムの練習が多いので、リズムに合わせて弾くのが苦手なお子さんには使いやすい教本です。音符はやや小さめですが、最初はドの練習、次にドとレの練習と少しずつ進められるため、徐々に慣れてもらえると思います。
今回は、初めて楽譜を見て弾くという体験をしてもらいました。
幼児にピアノを教える際、手の動きを見せて真似させるという方法もあります。正直、その方が手っ取り早く弾けるようになると思います。ただ、それを当たり前にしてしまうと、楽譜を読む力は身に付きません。
楽譜が読めると得することが沢山あります。
自分が好きな曲を弾きたいと思った時、楽譜さえ入手できれば弾けるようになるのです。YouTubeのお手本動画を見て、一つずつ鍵盤の位置を覚えていく必要は無くなります。
知らない曲でも、楽譜さえあれば弾けるようになります。
楽譜はとても便利なものなのです。
私は、楽譜という形で伝えられてきたクラシック音楽を専門にしていますので、楽譜を読み解く面白さをレッスンで伝えたいという思いもあり、読譜を重視したレッスンを行っています。ぜひ、小さいうちから楽譜に慣れ親しんで、成長してからもピアノを気軽に楽しめる土台を作ってもらえればと思います。
渡邊ピアノ教室では、幼いうちから自分で楽譜を読むレッスンを行っています。
おうちでの練習が行き詰まったら、一度レッスンを受けにいらしてください。練習の進め方などアドバイスいたします。
また、更にステップアップしたいというお子さんは、ぜひ定期レッスンもご検討ください。しばらく回数券でレッスンを受けていただいた後、定期レッスンに切り換えることもできます。
詳細はこちら→レッスンについて
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