おうちでできる!はじめてのピアノ①まんなかのドをおぼえる
ピアノを弾くためには、まず鍵盤の位置を覚えなくてはなりません。
標準的なピアノには88個の鍵盤が付いています。その中から楽譜に記された音を探さなくてはならないのです。
そのための第一歩として、最初に覚えてほしいのが「まんなかのド」。
この記事では、ピアノに初めて触れるお子さんに「まんなかのド」を教える手順をご紹介します。
文字や数字が分からない幼児に対応した内容になっていますので、レッスンに通わせるのはまだ早いかなと思われたら、ぜひこちらを参考にご家庭で指導してみてください。
また、幼児のピアノレッスンを行っている指導者の方にも、お役立ていただけたら嬉しいです。
大人の皆さんは、この3行の説明だけでほぼ理解できると思います。
ですが、小さなお子さんには、これが難関になることもあるのです。
「黒鍵が二つ並んでいるところの左側」
この言葉を分析してみましょう。
このように、私たち大人が何気なく使っている言葉でも、子供にとっては難解なことが多くあります。
では、上の説明を別の形にできないか、一つずつ考えてみましょう。
まず「黒鍵」について。
「黒いところ」と言って通じなかったら、他の黒いものを例えに出して、「カラスの色」とか「タイヤの色」とか手当たり次第言ってみると、何かしらヒットするかもしれません。
また、色ではなく形で理解してもらう手立てもあります。黒鍵は白鍵より高さがあるので、「飛び出してる」「お山になってる」などの表現で分かってもらえる場合もあります。
言葉で限界を感じたら、白鍵を指さして「しろ」、黒鍵を指さして「くろ」と言うのを繰り返して、感覚的に刷り込む方法を試してみてください。少し時間はかかると思いますが、色の名前もいずれは覚えるものですから、ピアノのついでに教えてしまっても良いでしょう。
特に言語力が発達していない幼児期のお子さんに教えるには、どうしたら伝わるか試行錯誤することになります。指導する側の根気が試されますが、めげずに取り組んでください!
白鍵と黒鍵の区別ができたら、黒鍵が二つ並んでいるところを見つけられるようにします。並んでいると言ってもピッタリくっついているわけではないので、この段階で苦戦するお子さんも多いです。
ここでは、指を黒鍵に置いて説明する方法をご紹介します。
まず、数字が分かるお子さんの場合。
①黒鍵二つのところに指を2本置いて見せます。
「黒いの何個ある?」と聞いて「2個」と答えてくれれば問題なし。
②次に黒鍵三つのところに指を3本置いて見せます。
同じように「黒いの何個?」と質問して、「3個」と返ってくればバッチリです。
③高い音・低い音も混ぜながら、①と②を何度も繰り返します。
※以下、参考動画。音は出ません。
④その後、黒鍵二つの場所を自分で見つけられるか確認。指をチョキの形にして、黒鍵二つのところに自分で置いてもらいます。
ここで上手くいかなかったら、再度③に戻りましょう。
自分で黒鍵二つを見つけられるようになるまで、③と④を繰り返してください。
数字が分からないお子さんには、チョキかピースサインで説明すると良いでしょう。
黒鍵二つのところは「チョキ」、三つのところは「チョキじゃない」という風に覚えてもらいます。
黒鍵が二つ並んでいるところが分かるようになったら、ドの位置を覚えるまでもうひと息です。
練習した通り黒鍵二つにチョキの指を置いて、そのまま親指を出してみましょう。その親指が置かれた場所がドの鍵盤です。
左右が分からないお子さんでも、指の置き方で覚えることができますね。
できたら、手をパーに広げて親指でドを押してみてください。難しければ、他の使いやすい指でも構いません。
鍵盤を押して音が鳴らせるのを楽しんでもらえればと思います。
私のレッスンでは、書いて覚えるということも多く取り入れています。
口頭で説明しながら練習した事が本当に分かっているか、身に付いているか、書いてもらうことで確認できますし、レッスンで学習した内容を記録して持って帰ってもらう目的もあります。
ここでは、鍵盤の絵が書いてあるプリントを使って、ドの再確認をしていきましょう。もう覚えた事をしつこくやらなくてもと思われるかもしれませんが、新しい事を定着させるためには何度も確認することが大切ですし、その際にアプローチを変えていくことでより強く定着させられると、私は考えています。
レッスンでは、以下の鍵盤のプリントを使っています。良かったら、ダウンロードして使ってください。
紙に書かれた鍵盤を見てドを見つけることはできましたか?
ドを発見したら、そこに好きな色を塗ったりシールを貼ったりして目印を付けてください。また、私が作ったプリント(画像参照)のようにドが複数ある場合は、全部探し出して同じ目印を付けておきましょう。
ここまで苦戦せずにできれば、それ以上やる事はありません。先に進みましょう!
紙の上だと実物の鍵盤とは印象が違うので、お子さんによっては混乱してしまう場合もあります。そうなったら、黒鍵二つと三つの場所を区別するところから説明し直してあげてください。
以下の例では、黒鍵の数を数字で書き示しましたが、数字が読めないお子さんは、黒鍵二つのところに目印を付けると良いです。
私自身よくあることなのですが、人の説明を聞いて理解したと思っても、いざ実践しようとすると忘れてしまっていたり、何か分からないことが出てきたりします。
ピアノを指導していても似たような状況を見ることがあって、私の説明を聞きながらだと上手くできていたのに、一人でやってみてと言うと固まってしまう生徒さんは少なくないです。
学んだことを再確認し記憶に定着させるために、書いて記録する作業は有益だと思いますので、ぜひバランス良く取り入れてみてください。
まだ読み書きができないお子さんは、シールを使うと楽しく練習できると思います。鍵盤のプリントでドを探せたら、そこにシールを貼るなど。色々工夫して、お子さんが興味を持って取り組めるようにできると良いですね。
ここまで練習してきたら、もうドの位置はバッチリ覚えたはず!
と思いたいところですが、それでも忘れてしまうことはあります。人間は忘れる生き物ですから仕方ないです。
そんな時に、思い出す手がかりとして、記録済みのプリントを活用してみてください。
色々記入したプリントを見てすぐに思い出すかもしれませんし、すっかり忘れてしまっていたら、記入してある事を見ながら順を追って復習しましょう。
「忘れたら見て思い出す」を繰り返し、長期記憶として定着させることを目指します。
また、こちらのプリントは、今後ドだけでなくレミファソ~と進めていく時、同じように鍵盤の位置を覚えるために使るので、捨てずに取っておいてください。
標準のピアノには88個の鍵盤があります。その中にはドが何個もあって、楽譜上では全て区別されています。ドならどれでも良いという訳ではないのです。
子供向けのの教本では、「まんなかのド」から練習を始めることが多いので、最初にそれを覚えていきましょう。
※鍵盤数の少ないキーボードなどをお使いの場合、この項目は飛ばしてもらって構いません。
まず、使っている楽器にあるドの鍵盤を全部探してみましょう。ここまで練習してきた成果として、迷わずパパッと探せると良いですね。標準88鍵のピアノだと全部で8個ありますが、一番右端の鍵盤は隣に黒鍵が無いので分からなくても大丈夫です。
全部のドを見つけられたら、その時点ではきちんと理解できている証拠なので、サクッと次に進みます。(しつこいようですが、しばらく経つと忘れることもあるので、そこは小まめに確認してください。)
では、最初の基準になる「まんなかのド」を覚えていきましょう。
殆どのピアノには、鍵盤の蓋の裏にメーカー名が書いてあるので、それを目印にすることが多いです。赤い印を付けたのが「まんなかのド」です。YAMAHAの前にありますよね。
小さいお子さんの場合、椅子をちょうど良い場所に設置して、目の前にあるドを見つけることができれば問題無いです。目の前のドを無視して高い方や低い方を探そうとしていたら、「おへその前にドがあるよね」と言って誘導してあげてください。
初歩の段階では、高い音や低い音を幅広く使う機会は少ないので、とりあえず一番近くにあるドを探せるようにしておきましょう。
まんなかのドが分かったら、他のドと音の高さの違いを聴き比べてみましょう。
ピアノの鍵盤は右に高い音、左に低い音が配置されています。
高い低いの概念は少し難しいかもしれませんが、右寄りのドを弾いた時に「たかい」、逆に左寄りのドを弾いたら「ひくい」と言って、そういうものとして刷り込むのが良いと思います。
音程を聴き分ける能力は、音楽をやる上で欠かせません。ぜひ、幼いうちに良い耳を育ててあげてください。
昨日覚えたことが、今日になったら思い出せないなんてこと、よくありますよね。
ピアノを弾くための最初の一歩である「まんなかのド」。大切なことなので、何度でも確認しましょう。
これは、私がレッスンでよく使う方法です。
「ドを探す」→「音符の色ぬり」→「ドを探す」→「リズム練習」→「ドを探す」→「歌」→「ドを探す」
といった感じで、違う作業を挟みながら、一番覚えてほしいことを何度も確認します。しつこいですね(笑)
私のレッスンは、たぶん本当に細かくてしつこいと思います(苦笑)
特に子供に指導する際は、これから先長くピアノを楽しむための土台固めを最優先としていますので、大事なことは何度も繰り返して定着させたいと考えています。
子供を指導する際、大人の皆さんにはとにかく根気よく見ていただきたいです。
今日練習したことを明日には忘れている…そんな状態が数か月続くことがあるかもしれません。進歩が無いと感じる時もあると思います。
そんな時は、練習方法を変えたり、別の事(ピアノではなく歌やリズム練習など)をして気分転換するのも良いでしょう。しばらく経ってから同じ練習をすると、以前上手くいかなかった事ができるようになっている場合もあります。
小さいお子さんは、これから成長して沢山出来る事が増えていきます。伸びしろしかないのです!
今すぐ出来なくても諦めずに見てあげてください。
ピアノを弾いたことがなくても、ドレミファソラシドという言葉を聞き知っているお子さんは少なからずいます。そういうお子さんには、右に向かってドレミファ~と並んでいることを説明してあげても良いと思います。
そうすると、88鍵のピアノの一番右端がドであると分かりますね。
ドの鍵盤を親指で押すことができるお子さんは、隣の鍵盤を隣の指で順に押していってみましょう。
ド→親指
レ→人差し指
ミ→中指
ファ→薬指
ソ→小指
スムーズにできたら「ドレミファソ」と言いながら弾いて、それぞれの鍵盤の名前を覚えられると先の進みが早くなります。
無理のない範囲で取り入れてみてください。
以上、小さなお子さんに「まんなかのド」を教える方法をご紹介しました。
かなり細かく解説しましたので、これでレッスンに行かなくてもおうちで指導できてしまうはず。
お子さんがピアノに興味を持ち始めて、ピアノ教室に通わせるかお悩みでしたら、まずご家庭でできることから始めてみてはいかがでしょう?
ぜひ、この記事を参考に実践してみてください♪
このブログでは、日々のレッスンを通じて気付いたことなど、初心者から上級者まで、様々なピアノ学習者の皆様に役立つ情報をお届けしています。